借入金過多の改善
借入金過多の改善
2019/6/3
ジャンル 資金繰り / コンサルティング
事業者規模 資本金:3000万円超~5000万円
従業員数:10~29人
ご相談内容
資金繰りがあまり良くなく、借入金への依存が高い状態である。

今後、借入依存度を下げた経営をしていきたい、とのご相談でした。
問題・課題の整理
まずは、以下の算式で、借入金と売上の比率を算出してみました。

借入金対月商比 = 借入金 ÷ 月平均売上高(年間売上高÷12)

算出してみると、借入金 ÷ 月平均売上高 = 5.16 となり、健全とされる4※を超えていることが分かりました。
(※ 日本政策金融公庫HP参考。業種によっても変わります。あくまで目安の数値です。)

改善方法のご提示
今後3年間で、借入金対月商比を4未満にすることを目指しました。

会社の方向性を、売上規模の拡大よりも、利益率の重視にシフト。

大きな設備投資も一旦先送り。

社長のリーダーシップの下、経費削減を徹底しました。
改善への道のり
3年後の借入金対月商比は、
借入金 ÷ 月平均売上高 = 3.93 となり、4未満とする目標を達成しました。

利益率重視へのシフト、経費削減の実施により利益率が上昇し、借入金返済原資を確保することができました。
ご依頼者のご感想
順調に借入金が減少し、資金繰りに悩まない経営が可能になりました。

ずっと検討していた新規事業にもようやく取り掛かれる経営状態になり、さらに会社を成長させていきたいです、とのことでした。
振り返り
3年での目標達成は正直少し厳しいかと思いましたが、社長のリーダーシップの下、達成することができました。



※ご相談事例と同様な手法が可能かどうかは、お客様の状況、その時点での法令等によって異なります。 弊所との契約をに基づいて実施した場合を除き、本情報の利用により損害が発生することがあっても、弊所では一切責任を負いかねますのでご了承ください。