7月1日に国税庁が、令和になって最初の路線価および評価倍率を定めて公表しました。
日本経済新聞によれば、路線価は4年連続上昇し、その原因は、訪日客の増加や再開発などによるとのことです。
大阪では、大阪駅周辺の再開発もさることながら、訪日客の増加が路線価を押し上げ続けているのは、近年のわかりやすい傾向です。
大阪市北区角田町御堂筋においては、1㎡あたり1,256万円から1,600万円へと27.4%の上昇となっているようです。近頃は、ホテルではないと投資できないという話もあるようでそれも頷けます。
土地や株の上昇は、経済的には国力のアップといえるのですが・・
一方で、路線化等は、相続税や贈与税の算定基準となりますので、相続税の計算上は算定金額がアップします。
相続税のシミュレーションを行った際、相続税が上がるというのは、顧問先にとって受け入れがたく感じますので、こちらも説明しにくいところでもあります。
その点、株による相続税の増加は比較的受け入れやすいと感じます。これは、先祖代々の土地のようにそれに対する思いがなく、直ぐにでも現金化できるからでしょう。
なお、この路線化等は、平成31年1月1日から令和元年12月31日までの間に相続、遺贈または贈与により取得した財産に係る相続税及び贈与税の財産を評価する場合に適用します。