資金繰りの良い会社の特徴
① 利益率が高い
② 売上の入金サイクルが仕入の支払サイクルより早い
③ 在庫が少ない
④ 固定資産が少ない
① 利益率が高い
利益率が高い会社と低い会社で、売上額が同じだとすると、得られる利益が多いのは、もちろん利益率が高い会社のほうです。
得られる利益が多い、イコール、得られるお金も多くなりますので、利益率が高い会社ほど、資金繰りが良くなる傾向にあります。
1億円の売上があったとするなら、仮に5%の利益率を改善できたとするなら、得られる利益は500万円増加します。
② 売上の入金サイクルが仕入の支払サイクルより早い
売上が増えれば増えるほど資金繰りが苦しくなるという会社があります。
売上が増える分、仕入も増え、また仕入の支払が売上の入金よりも先に来ることが多いので、常に仕入の支払資金(運転資金)の調達が必要になります。
もしこれが逆転して、売上の入金が仕入の支払より先に来るなら、仕入の支払資金調達が不要ということになります。
(仮に、仕入以外の経費支払がないとした場合)
③ 在庫が少ない
④ 固定資産が少ない
在庫や固定資産は、会社が現金を支払って購入したもの。
現金と同様、資産に分類されますが、固定資産は「固定」と言われるように、また在庫も過剰に抱えてしまうと、共に現金化されにくい性質を持ちます。
現状資金繰りの良くない会社も、この4点の改善を目指していくことで、中長期的ではありますが、資金繰りの改善が期待できることがあります。
※ コラムと同様な手法が可能かどうかは、お客様の状況、景気動向、経済状況、その時点での法令などによって異なる場合があります。
弊所との契約に基づいて実施した場合を除き、本情報の利用により損害が発生することがあっても、弊所では一切責任を負いかねますのでご了承ください。